北海道地図株式会社(社長:小林 毅一、本社:旭川市)は、内閣府が公募した「2024年度 みちびき(※1)を利用した実証事業」に採択された、「都市ガス供給エリアでのGNSS(※2)活用標準化に向けた実証」に参画することとなりました。
本実証実験は、北海道ガス株式会社(社長:川村 智郷、本社:札幌市)を代表事業者とし、アイサンテクノロジー株式会社(社長:加藤 淳、本社:名古屋市)と共同で実施いたします。
現在、北海道ガス株式会社では、都市ガスを安全・安心にお使いいただくためのガス導管の点検・管理業務の効率化に向け、ガス導管の位置情報を自動かつ高精度に取得する技術の研究を進めております。
昨年6月には、法令に基づき定期的に実施する、地下埋設ガス導管の検査業務効率化を図る方法として、衛星による測位情報を活用した検査システムを導入し、業務時間を従来比で11%削減いたしました。
今回の実証実験では、みちびき独自のセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)を用いることで、本システムの運用コストの低減を図ります。
また、衛星測位の課題であった都市部での測位精度の低下を、LiDAR SLAM技術(※3)を併用することで解消し、都市部を含む全エリアでの高精度な位置情報の取得を可能にします。
ガス導管の高精度な位置情報による維持管理技術は、同様に地下埋設物を取り扱うより広い分野での利活用が期待されます。
今後は、全国の都市ガス事業者や、通信、上下水道など他インフラ事業へ本技術を展開し、インフラ分野における設備維持管理業務の効率化・品質向上に貢献してまいります。
詳細は、北海道ガス株式会社の プレスリリース をご参照ください。
※1:日本の衛星測位システム。QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)
※2:全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System)の略。
QZSS(日本)、GPS(アメリカ)などの人工衛星を用いて測位を行うシステムの総称。
※3:自己位置推定同時地図作成(Light Detection and Ranging Simultaneous Localization And Mapping)の略。
レーザー光で周囲の三次元情報を取得し、自身の位置を推定する技術。
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