富山県にある「立山カルデラ」は、山が激しく削られることによってできた巨大なくぼ地です。
その下流の「常願寺川」では、立山カルデラから流出した土砂によって河床が高くなり、 大雨のたびに洪水や氾濫が繰り返され「日本一の暴れ川」と呼ばれたこともありました。
立山カルデラでは、そのような災害から人々の命と生活を守るために、 明治期から100年以上、砂防工事が続けられており、高い技術力を駆使した日本を代表する砂防施設が集積しています。
平成21年(2009)に白岩堰堤が砂防施設として全国初の重要文化財に指定され、平成29年(2017)には本宮堰堤、泥谷堰堤が追加されました。
そして今もなお、より一層の安全をめざして砂防の努力が続けられているそうです。
この動画では、立山カルデラ砂防博物館のピンポン玉を使った雪崩実験モデルに着想を得て、当社地形データと、Unityの物理演算処理を使って作成しています。
土砂に見立てた約1万個の玉を立山カルデラに落とし、重力のみの力で移動する玉の様子を追いかけながら、立山の砂防施設やその歴史に興味を持っていただけたらと思います。
※この動画は、実際に起きる現象を再現するものではありません。
弊社Youtubeではほかにも地図にまつわる実験映像を公開しています。ぜひご覧ください。
このような実験動画を用いれば、数値や文字だけでは理解しにくいデータも、効果的に伝えることができ、防災や歴史の教育にも役立ちます。興味・関心のある方は、ぜひ下記のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。